
代表取締役社長
松井 孝敏
株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
- Q2025年3月期の業績についてお聞かせください。
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A 研磨関連製品の需要回復の遅れ、将来に向けた基盤投資のため、減収、減益となりました。
当連結会計年度の売上高は3,378百万円(前年同期比5.9%減)となりました。利益につきましては、合理化改善や販売価格の値上げを実施したものの、原料価格の上昇、および新工場棟の建設や製造DXの導入など将来に向けた基盤投資の負担増加によって営業利益は238百万円(前年同期比24.9%減)、経常利益は267百万円(前年同期比22.5%減)となりました。また、当社グループ連結子会社である博宝楽輸送帯科技(昆山)有限公司において、事業環境の変化を背景とした収益性の低下が見込まれること、および現地事業の不確実性が増していることを理由に固定資産の減損損失として特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は80百万円(前年同期比56.6%減)となりました。
- Q2026年3月期の取り組みについてお聞かせください。
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A「顧客ニーズの深耕とソリューションビジネスの展開」「成長事業分野および社会課題対応への重点投資」「人的資本経営の更なる推進」などに取り組んでまいります。
ベルト関連製品では、米中貿易摩擦の影響が内外の製造業へ波及し市場が低迷するリスク、中国企業によるアジア域内への進出が加速し、価格競争が一段と激化するリスクなどが想定されます。その一方で、ディスプレイ用の研磨部材では、得意先の在庫調整の収束を見通しております。こうした状況の下、当社グループは、顧客ニーズの深耕とソリューション提供による売上総利益の向上、子会社の再構築と最適な生産・供給体制の実現、成長事業・社会課題への積極投資、新工場の画期的な生産効率向上に取り組んでまいります。
株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。